個別指導塾ノーバス 尾ノ上校
メール:onoue@nohvas-juku.com
電話:096-285-7822 (受付時間15時~21時/日曜除く)
8月より登校時の”宿題チェック”を開始してます。
生徒さんが登校時、先週の宿題を出してもらい、塾長かスタッフにて、出された宿題を全てやっているかをチェックします。やってない生徒さんは、授業後に“居残り”でやるというルールにしてます。
そこでこんなやり取りが繰り広げられます。
生徒A
塾長「あれ、宿題半分しかやってないよ」
生徒「時間がありませんでしたー」
塾長「はい、居残りね」
生徒「げっ」
生徒B
塾長「宿題ここに出して」
生徒「やったけど、持ってくるの忘れましたー」
塾長「はい、居残りね」
生徒「マジ?」
塾長「まじ」
色んな言い訳をしますが、一歩も引かず、本気の勝負です。時には“宿題の重要性”からもう一度説明することもあります。そんな大変な活動を繰り返していると、少しずつですが、やってこない生徒が少なくなってきました。自信の顔で「やってますよ!」と出されると、嬉しくなります。やはり地味で地道な活動は重要だな、と感じる今日この頃です。
授業の役割が、「分からない」から「分かる」にすることなら、宿題の役割は、「分かる」から「出来る」にすることです。どちらがたくさん時間を要すかというと、「分かる」から「出来る」にする工程です。
野球選手の守備練習と似た所が有ります。1本ノックを受けただけで取れるようにはなりません。ボールが飛んできた瞬間、体が動くようになるまで、繰り返しノックを受ける必要があります。それと同じで、問題を見た瞬間、指が自然と動き出すまで、あくなき反復演習が必要です。
なので宿題は、“やれる量”ではなく“必要な量”を出してます。決して少ない量ではありません。
塾はそういう気持ちで、全力で宿題を出してます。そして全力で出した宿題を全力でやってもらい、全力で受け取ります。それが登校時の“宿題チェック”なのです。
今日は、そんな宿題チェックの紹介でした・・・。
個別指導塾ノーバス 尾ノ上校
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中3生は1回目の共通テストが終わりましたね。夏期講習の成果で大きく飛躍した人、あと一歩だった人・・・結果は様々です。
そこで今日は、数学の話をします。
大問1と2に計算問題が多数出ます。ここは確実に得点をしたいところですが、夏前の状況は、全生徒、計算間違いが多く、それはひどい状況でした。
講師 「なぜこの計算問題、間違えたの?」
生徒 「ちゃんと見直しをしたんだけど、なんか、間違ってました・・・」
夏の間、目の前で繰り返されるこのやり取りに、妙な寒気を覚えました。「ん、なんかヤバいぞ、この感じ・・・」「そもそも、”見直し”って何だ?」
聞き取りをしたところ、どうやら“見直し”とは自分で書いた計算過程をなぞる行為らしいのですが、誰が見ても分かるマイナス符号の付け忘れに全く気付けないのです。
そうか、このやり方、機能しないんだ。
人は自分が書いたものを本能的に信じてしまう傾向があると気づきました。無意識に信じちゃうんですね、自分の書いたものを・・・。だから甘くなってしまい、そこにミスがあってもスルーしてしまう。「はい、合ってる、合ってる」と勢いよくなぞることで自己満足してしまい、そこに単純なミスがあっても全く気付かない・・・この先入観を極限まで排除し、他人が書いたものと思ってやらないと、“見直し”は機能しない。
これはまずいと思い、第1回共通テストは、“見直し”ではなく、“解きなおし”をやる、というルールにしました。一度解いたその横に、まっさらな気持ちでもう一度一から“解きなおす”、これを絶対にやるというルール。”解きなおし”をすれば、1回目と答えが違えば、どこでミスったか気づくというのが狙いです。
決めたはいいが、その通りになかなかやらないのが中学生。講師の監視を付け、”解きなおし”をしているか徹底マークし、やってない生徒に厳しい指導をおこないました。
講師「先生見てたけど、なぜ解きなおしをしなかったの?」
生徒「なんか・・・大丈夫と思ってしませんでした」
講師「間違ってるじゃん、あれだけ言ったよね、絶対やりなさいと!」
生徒「・・・」
講師「次やらなかったら、まじ怒るぞ!」
生徒「分かりました」
先生達も必死です。生徒に嫌われるのを覚悟で正面衝突。こんなやり取りが何度か続いた結果、共通直前には、全員が“解きなおし”をする習慣になりました。
そしていざ共通テスト!
なんと夏期講習生全員が大問1を全く落とすことなく、それぞれが目標の高得点をマークしました。「よし、やったぞ!」講師みんなでガッツポーズ。大した話ではないんですが、こういうことを積み重ねないと得点は上がらない、と実感。
”解きなおし”が万能とは考えてません。今後は受験に向けもっと効率的なやり方も指導する必要があります。(検算、先入観を排除した見直し等)
そんな課題を残しつつ、今日の話はここまでとします。